植物は飾りじゃなく生き物     2022.6.5  


植物は大きく分けて花と木。 花は草木であり、花を咲かせて子孫を残します。 言わば咲いてるうちが花。 終われば、ただの草となり消えゆきます。

木は樹木なので、先ずは大きく根付き育ちます。 その過程で花が咲きます。 とは言っても毎年咲くわけでもありません。


草木とはサイクルがまるで違って、長いのです。 人間よりもはるかに長く生きます。 

敢えて、ちゃらちゃらと花を咲かして虫なり鳥なりを呼ぶ必要もありません。 そういう観点ならば、花は咲かなければ意味がありませんし

咲かしてなんぼの世界であることは間違いがありません。 だから、咲いてる花を買ってきて飾るのは正しいと思います。   

咲いたらお役目御免なのだから、土の藻屑となるのも致し方ないと。 観葉植物は、そうじゃなくて花がメインにはなりません。


毎年派手な花を咲かせる観葉植物もありますが、それはどんなに大きくても木じゃなくて草ですね。 

植物って生き物だなあと思うのは、何年も経ってからかも知れません。  店頭から連れて来た植物は、花であれ観葉植物であれ直ぐには環境に馴染みません。

花が枯れたり葉が落ちたり変色したりするのは、ある意味当然のことなのですね。 その時点で、生き物としての扱いを受けていることは先ずありません。

水の与え方で、植物は枯れてしまいます。 置き場所でも枯れてしまいます。 温度の変化でも枯れてしまいます。

植物は、どこかに連れて来られたら環境が激変するのです。 この変化に適応できる個体だけが、生き残ります。


玄関が寂しいからと、そこに置く。 邪魔になるからと、窓辺には置かない。 いつも同じ場所、同じ向き。 水の加減を考えない水やり。

人なり犬猫は、自由に場所を移動します。 自分で加減が出来るのです。 植物はそれが出来ません。 生まれ育った場所と、そもそもまるで違う所で

生きていかなくてはいけません。 そんな人間の得手勝手が、植物を駄目にします。


何年も植物をやっていると、随分と植物を駄目にしたことに気づかされます。 100あれば100種類の対応が必要なのに、同じことをして駄目にします。

植物が健康に育つかどうかは、毎日の観察しかありません。  植物は飾って楽しむのは、実は二の次なのですね。

生き物として捉え、環境を整えて行かないと飾って楽しむことさえ十分に出来なくなってしまいます。


水やり三年。 まだまだ、駆け出しです。

 ゴムの木の4年。                 
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