草と木の狭間     2022.6.28  

先日何気にネットを閲覧していたら、君子蘭は草と書いてあって一瞬あれって思いました。


確かに君子蘭は木の様に大きく伸びないし、木のような硬い幹もありません。 どんなに葉っぱが大きく硬くて頑丈でも、

草なのですね。 草と木の違いには植物学的な決め事があるのですが、実際はそうとも分けられないケースも

あるようです。 木のような草も、草のような木も存在しています。 竹や笹は木なのか草なのかと議論があります。

竹は構造的には草(草本)なのですが、例外的に木(木本)に分類されていますが本来は草です。

フッキソウと言うのがありますが、これは草ではなく低木です。 僅か30センチにしかなりません。


基本的なことは横と上に伸びていくのが木で、草は竹など例外を除いて上に伸びないと言う事だそうな。

その性質がために生命は、草は短く木は長いと言う事になります。

因みに。君子蘭は種から育って花が咲くまでに4年ぐらいかかります。 花が咲いて売られているものは、既に4年

異常は経っている訳です。 我が家の君子蘭は、購入後4年経っている物も多いので8年生きていることになりますね。


ストレリチアは10メートルにもなりますが草です。 モンステラも2メートル以上になりますが草です。

金の生る木は育つと3メートルに達し幹が木のようになりますが、木にあらず草です。

草はある程度まで幹が育ちますが、育ちは止まりそれ以上は育つことはありません。

宿根草や多年草を除き多くの花は一年草で、一年で生涯を終えます。 


つまり、短いがために花は咲きやすく木は長いがために発芽も育ちも良くありません。

ホームセンターで売られている果樹や樹木は、数年経っている物が若木で売られています。

木の寿命は長いので、そこが草と木の狭間になるのかも知れません。


スズタケと言う笹は120年も生きて世代交代します。  何でも分けたがるのは人間の悪い癖ですね。

 
草に間違えられる小低木のフッキソウ。 白く丸いのは果実です。
     
 果実。    30センチにも満たない小低木。
     

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