月に行くにはスマホ脳はいらない   2026.5.7

性能と耐久性は一致しない、信頼性も然

 

アポロ11号も13号もコンピューターを積んでいて、それが無ければ全て失敗したでしょう。
と言うかコンピューターの基本は、計算機であることを今の若い御仁は知らない。
トランジスタが10個でも1000憶個でも、ただ計算しているに過ぎないのです。

 

つまり、性能とは必要にして十分であればよい。ロケットの運航軌跡はただ一つの線でしかないのが事実です。 
計算機で事足りるのです。また事実他に頼るものは数字しかなく、
それの宇宙飛行士が書き換え答えを出すことが出来なければ命にかかわります。 
だから、ファミコンよりも性能は劣ります。後から出来るものは、ある種の法則のように倍々で性能が伸びていきます。

しかし、残念ながら人間にそのようなことは出来ません。 出来ないのが人間です。

 

2026年、人類は50年以上月に降り立っていません。 アルテミスは2028年ともそれ以降とも言われています。 
NASAは大変な技術を持つが、石橋を叩いて渡るのは今も変わらないです。

ミスや想定外のことは、何千回訓練しても起こります。起こると思って計画は立てられます。
すんなりいったと言うのはメディア向けで、
実際は報道できない程のリスクが山の様に立ちはだかっているのです。 未知の世界は実績から学ぶしかありません。

だから、50年も60年も前の方式を守ろうとします。 正解は今までの進歩の中には存在しない事をNASAは知っています。

 

スマホもパソコンも宇宙船には積まれる使いもしますが、宇宙船やロケットの制御には

付け焼刃の機械は搭載できないのです。 宇宙船もあり太陽のフレアもあります。

マイナスとプラスの寒暖差に堪える保証は、残念ながら存在しないのです。

月や火星に行くロケットは、国際宇宙ステーションなんかとは比べ物位にならない程のリスクがあります。 
国際宇宙ステーションは高度400キロそこそこ、月は40万キロもあるのです。

往復1週間も掛かるのです。火星は往復数年と言う単位にもなります。

 

無人ならいざしも、有人ロケットともなれば機体は探査機に比べ物にならない程になるのです。失敗は許されません。 
人命が掛かっている以上、確実にと言う事が何よりも優先されるのです。ボイジャー号は未だに飛び続け、
信号を送り続けています。

何度も通信が途絶えたようですが、古い機械で単純なプログラムだから、再トライ出来たのかも知れません。

もし、今どきのコンピューターを積んだならどこまで持つのかは不安でしかないでしょう。H3ロケット何て、
スマホ脳だから失敗するにではとすら考えてしまいますよ。実績のない機械は、
残念ながら任務をこなすことが出来ないのです。

 

スマホ脳の諸君に言いますが、アルテミスにはニコンのカメラが積まれました。

最新の機種ではなくD5、旧型ですよ。NASAは動作実績のない新型より、実績のある

D5を躊躇なく選んだのです。 多分にNASAにスマホ脳は存在しないのでしょうね。

 

これはオーディオとも似ています。 皆さん知らないでしょうが、回路って基本50年も60年も変わらないのですよ。
恐らく千年経っても変わらないかもです。 耳くそのようなチップでも音は出ますよ。

そのチップが宇宙で耐えられるかどうかは、全くの未知数です。と言うか無理しょう。

NASAは何度も失敗し多くの人命を失っていますが、それらの問題は究明され全て
その後のロケット開発に生かされていると言います。

 

性能と耐久性は一致しません。信頼性も然りです。

 

アポロ誘導システムAGC  Apollo Guidance Computer

 

 

同じものが月着陸船にも装備。 スイッチ類はボタンではなく、レバーを多用。
確実性が求められる宇宙では、視覚も重要視されます。
緊急時バッテリーが無くてもレバーは判断が可能です。

 

   
   
   
   
 

970年代は、ユニット式のモジュール。 それぞれ引き出すことで交換修理が可能。

ICチップだらけでは、故障時お手上げの事態になります。

   


※画像はウイキペディア様より引用しました。


 

航空機のシステムは膨大ですが、残念ながら宇宙では使えません。実績が無いのです。
 何れ月や火星宇宙船にも搭載されるかも知れませんが、

どれだけの実績を積めば使えるのか全く分かっていません。つまり、高性能=高信頼性ではないのです。

 

車にせよ機械と言うものは、どんなに新しいものが開発されても根付くまでには
相当数の年月と実績が必要になります。
EVも馬鹿でかく重く危険なバッテリーでは普及するのは中々に困難でしょう。
地上ならともかく、宇宙では消防も救急車も来てくれません。

ましてエンジニアと修理屋は。 事故つたらクルーだけで対処しなけれrないけません。
酸素も食料も、電気も限られた世界です。 

 

いやいやいや、筆者も同感です。 スマホやパソコン、便利だけど信頼は全くしていません。 
無理です。 落とせば壊れる、10年も経てば壊れる。

そんな機械に命預けられませんよ。

 

着陸船の形状もパラシュートもその数も全く同じようなものです。着水も海面。 
つまり、何度も繰り返して成功の実績ある事しか採用されない。

当然と言えば当然。何かを足したり引いたりすることは、人命が掛かっているので
変えられないのが実情でしょう。56年経っているのですよ。

 NASAには、アルテミス計画にはスマホ脳は使えません。

 

アポロ13号の着陸船帰還 1970年

 

   
 

アルテミス計画の着陸船帰還 2026年4月

 

 
   

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