ツバメとの仁義なき戦い   2021.7.9


まるで虎の威を借りる狐 


ツバメは見ている分は楽しいが、巣を作られたら堪ったものではありません。

ここと決めたら、その執着の凄さは半端ありません。 追っても追っても、どこ吹く風巣作りを諦めません。

熟慮に熟慮を重ねた末の好適地なので、梃子でも動かぬと言う事なのだと思います。


おいおい、そこはお前らの所有物じゃないと言っても勿論通じません。 決めたら自分の物なのです。

この執着心は、クマなどにもあります。 非常に危険です。 欲しいものは自分の物なのです。

この勘違い症候群は、人間社会にも似ていてさもしいですね。 図々しいにも程があると思います。


さて、撃退は簡単ではありません。 何せ鳥ですから。 相手には、鳥獣保護法と言う厄介な法律の保護もあります。

たとえどんなに困っても、手にかける訳には行きません。 諦めて出て行って頂くしか、方法はないのです。

巣が完成したら手を付けられなくなりますので、巣作りのうちに諦めさせ無ければいけません。

防鳥ネットやテグスなど、対策はいろいろありますが今回はそれらが使えないのです。

巣は隣の軒下の換気口なのです。 


対面の我が家の換気口も、その下は糞だらけです。 隣にしたのは、日が当たるのが理由らしい。

ご存じの通り、ツバメは空き家には巣は作りません。 虎の威を借りるツバメと言う訳ですね。

一週間を勝負期間と見ました。 何としても、この一週間で、諦めさせなければいけません。


巣作りはつがいの二羽ですが、巣だった子ツバメが四羽位怒涛を組んで飛び回っています。

この地で生まれたのだから、始末が悪いと言えばそうなりますね。 何でやねん、と思ってるかも知れません。

所詮鳥ですから、鶏と同じです。 極めて行動は単純、それだけに諦めない。 学習能力が極めて低いですね。


と言う訳で、防鳥作戦は放水作戦にしました。 巣までは届きませんが、放水だけで逃げて行きます。

まあ。それでも持続時間は30分程度。 もう仁義なき戦いですよ。 放水でツバメがどうなる訳でもないので、

しらっと逃げては舞い戻ります。 これが二羽共々ですね。 兎に角、巣を作る時間を与えない作戦です。

普通なら半日もしないで巣は出来ますから、この作戦は多少は堪えるかなと。


夕方暗くなるまで戦いをして、真っ暗になったらまだいるのですよ。 しかもこちらの換気口の上に、仲良く二羽が。

可哀そうだけど、ここは鳥たちのお眠むのお宿ではありませんから追い払います。 しかし、バタバタして直ぐに舞い戻ります。

今度は隣の換気口の上に、、、。 これを小一時間繰り返します。 手強い。


舞い戻るのは、人間を舐めているきらいはありますね。 全く恐れませんよね。 これは、カラスなどとは大違い。

カラスは賢いだけあって、人を素直に恐れて近づきません。 


やっぱ、ツバメは馬鹿だわ。  馬鹿の一つ覚えはほんとに困る。

何か、政府のコロナ対策と似てますね。 懲りない症候群かな。

人の褌で相撲を取る所も、そっくりそのままだし、、、。


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