環境庁が設立したのは1971年、環境省は2001年
頼りないが頼らざるを得ないのが実情


以下は環境省ホームページからの抜粋。

 

環境省は「柔軟性」のある組織です。霞ヶ関の中では比較的新しい省庁ですので、古い観念にとらわれることなく、先進的な知見やツールを積極的に取り入れ、新しいことにチャレンジしていこうとする組織風土があります。

 

残念ながら若い省であり、クマについては経験不足の感は否めません。

筆者は、環境省の対応に疑問を感じており(=道府県知事も)対応を不思議に感じておりました。

現状で2212人、こんなに少ない人員が全国を担当しているのです。

予算は凡そ1.1兆円。(設立時は36億円)

 

多分に、クマ居ない県(=少ない県)で生まれた職員も多数と想定されます。

クマ被害や環境保護、鳥獣保護法等必要な事項が沢山あります。

 

以前は環境庁と言う部門でした。

環境庁設立以前は、厚生労働省や林野庁が自然保護の面で担当。

担当人員は非常に少なかったと推定します。クマの知識はいかほどだったのか、慙愧に堪えません。
つまりは、流浪の民のような部署と理解します。

 

このような状況で、重視されたのは公害問題でした。 
これは直接政府の賠償問題にかかわりますので重視されたわけです。

対してクマ対策は自然保護と種の保存の面で、クマの駆除数を抑制する手段が取られました。
自治体への丸投げです。現在のヒグマの増加は、この時期の駆除抑制によるものと言っても過言ではありません。
何人がそれを取り決めたのか、半世紀以上も過ぎた現在では知る由もありません。

 

クマに対するあらゆる事項は、何十年と変わっていません。 アップデートはされていないのが現状でしょう。 
クマは何百年も生息している危険猛獣ですが、人家に降りてくることはありませんでした。 
それは、ハンターが、狩りにより人間とクマとの境界を知らしめていたからです。クマ多い県秋田では、
数百年に渡りマタギ文化がクマを抑制してきました。

ハンターが高齢化し、クマを撃てるハンターが極端に少なくなった現状を

環境省の諸君は真摯に理解していないようです。

 

やはりクマの恐ろしさは、クマ多い県クマ出没多い地区に住まないと理解は出来ません。

国家行政はほぼ全てが事務職系ですから、実情を知るのは困難と心得ます。

そう言う面では、自治体職員よりも質が悪いと言えます。

現状は自治体任せ、丸投げと言う事になるのかも知れません。

 

ヒグマは数百キロ・3メートルにもなる個体があります。 その駆除に対する支援金が

今までシカやイノシシ同様なのです。北海道知事やクマ多い県の知事の要請で、
やっと引き上げられたと言ういきさつがあります。実情を知らないがための措置なのですね。

 

ヒグマは1966年絶滅化政策で春クマ駆除が推進されたが、生息数が減少したとして1990年に廃止されました。
その結果、個体数が莫大に増加したのは言うまでもありません。

1966年と言うのは、現在の環境省職員はもとより環境庁時代の職員もいない時代です。

現在の環境省のヒグマ対策の取り組みについてはこちらの資料をご確認ください。

膨大な資料は当然ありますが、寄せられた資料やデータであることに違いはありません。

啓発や啓蒙だけで、どうなるものでもありません。皆さんが承知の通りです。

 

2023年人身被害が200件以上、死者が6名出ています。 行政の無力じゃないかと思います。

いったい環境省の諸君は何をしていたのかと思います。

被害地域に赴き、現地調査はしたのでしょうか?

 

机上で自治体からの報告を取りまとめているだけでは、被害は減少しないと思います。

 

筆者が知りたいのは、職員の年齢層・実際に諸事案件に関わっている年齢層。

その諸氏の出生及び入省まで。生い立ち県。まあ、全てが個人情報ですねえ。

それらが、クマ多い県に寄与できるか出来ないかの瀬戸際になると考えます。

北海道・岩手県・秋田県・長野県・新潟県少なくともこの5道県の出身者で

クマ被害多発地域に生まれた方がどれだけ環境省に在職しておられるのか、

知りたいと思います。まあ、それは不可能ですが人選にあたっては必須事項になると考えます。適材適所の所以です。

 

申し訳ないが、クマなし県の方は、日常にクマが出没しクマ被害が起こることを

理解できていません。架空の動物なのです。ドラゴン・クマなのです。

庶民がクマちゃんと信奉する気持ち、理解できないわけでもありません。

 

クマ対策に於いては、是非ともクマ多い県出身者なおかつクマ被害周知者で固めて頂きたい。

無理難題かも知れませんが、身内から固めないとクマの対策は腑抜けになります。

 

クマに遭遇したことのない人が、クマ鈴だの遭遇時の対応だの防御姿勢だのと

笑っちゃいます。家でもクマ鈴は有りますが、クマ鈴もラジオも気休めでしかありません。クマは逃げないですよ。

役に立たない知識を周知させると、実害が起こります。

 

2023年読売新聞報道より引用。

 

群馬県の被害

 

クマにひっかかれ、顔半分の皮がはがれ落ちる…被害の女性「鈴もスプレーも役に立たなかった」

 

 アーバンベアですから。それって、紙の理論ですよ。

 クマとの距離があってこそのクマスプレーなのです。

 襲われたら役に立たないことこそ、周知させるべきです。

 

 是非とも徒党を組んで、山に分け入りクマの生態を調査して頂きたい。

 

クマに出会って逃げるなとか?確かにクマは時速40キロや50キロで襲い掛かります。

飛びつかれたらそのGは大変なものですよ。人は倒れるし吹っ飛びます。

敵意がないと理解するか攻撃されるかは、クマの性格に委ねるしかありません。

クマスプレー間に合いませんよ。無理。反って逆上されます。

そもそも素人にクマスプレー扱えません。クマは背後からも来る。

大昔は鉄砲も伴刀も有ました。 現在は素人は銃は持てないし、伴刀は銃刀法違反です。

相手は牙と強力な爪の所持。方や丸腰です。 どう立ち向かうことも出来ません。

 

クマは顔面を狙って来ますから(秋田県顔面損傷90%)、防御のために銃刀法を改正し

クマ等危険猛獣に遭遇時の防御にのみ使用可能な法改正をするべきだと考えます。

無駄に失明したり命を落とすことが避けられるかも知れません。

かの、新聞配達員の惨殺。 防御装備があれば防げたと理解します。

少なくとも、死ななくても済んだのかも知れません。

 

環境省と警察署は、あらゆる事態に対処するべきです。既存の法律だけでは、人命を守ることはできません。
机に座っているのが仕事なら、せめてそう言う事案を提起するべきでしょう。
法律を遵守してクマ被害にあうなんて、本末転倒だと思います。

 

やっぱり、被害を防ぐのは行政しかありません。何かあってからのお役所仕事ではなく、

未然に防止するための方策です。鳥獣保護法や諸々の法律を国民は遵守しています。

そのうえでクマによる事件事故は起こるのです。何かが可笑しいと思いませんか?

動植物も危険猛獣にも命があり、それはそれで結構。しかし、人命や生活が脅かされたら

どうでしょうか? 個人の責任で済ませますか?

 

クマ被害は人的被害以外にも物的被害がありますが、その数は非常に多いのです。

 

報道によりますと、クマにカボチャを食われた人は

 

「農業できないのではないかと感じている。作れるものがない。汗水垂らして作ってクマの餌になるのは辞めてほしい」。
(北海道HTBニュース)

 

と話しています。クマは敵であり許せない存在なのです。

 

先ずは、かいより始めよですね。環境省様は、地方自治体に出向を。

 

筆者はハンターの皆さんと、環境省の皆さんに期待します。

人間同士の戦争を回避するのは難しいが、クマとの戦争は防げると思っています。

少子高齢化社会の今、猶予はありません。

クマ多い県では、クマ社会になるか人間社会になるかその一択です。

 

対策は

改革するか否かです。

 

※ 個人の意見です、お間違えの無いようお願いします。




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