夢と欲の狭間     2021.12.12

夢はきれいごと
欲は現実


夢は実現できないから夢と言います。

一方、同じことでも実現可能なのは欲でしょう。

子供たちに夢を与えたいって、偉そうに大人が言いますがきれいごとです。 夢を追いかけても、現実逃避になるだけです。


夢だと思ってたことが実現したから、また新たな夢を追うとも言いますね。 なんだ、夢じゃなかったのかって思いますよね。

夢とは実に甘美な言葉で、どんなこともそれにより許されてしまうような魔力があります。

でも、それって夢じゃなくて欲と違いますか?  欲がそうさせたのではありませんか。

一攫千金を追うのが夢ならば、それは欲のなせる業でしょう。


夢なんかじゃ一歩も前に進めなくて、欲あればこそ前に進めます。

追い着く者を蹴落として、誰よりも早く誰よりも有利に、そして結果が生まれる。

それって、欲のとどのつまりですよね。


人の生き方は、人それぞれかも知れません。 ただ言えることは、夢を追ってはいけないと言う事。

夢は心に秘める物です。

目の前の現実を、もっともっと見極める事が人間にこそ相ふさわしい。  夢を追うあまり、バクにならないようにしないといけません。


欲は現実的ですが、欲にもいろいろありますね。 自己中心の欲から人類全体への欲まで、限りがありません。

今日一日生きられる欲から、未来永劫に生きたいと言う欲。

欲こそが前進の糧だと思います。 夢は前に進む力はありません、夢ですからね。

己のために尽くすも欲であり、人のために尽くすも欲なのですね。

ただ、その差は天と地ほどに隔たりがあります。


あなたが夢を食べるバクに取り付かれないならないように願います。 

夢じゃ物足りなく、現実まで食べられてしまうかも知れません。 ゆめゆめご油断なされないように。


遠い遠いはるか昔、

望遠鏡で星を見つめていた少年は、夢の世界から現実へと軟着陸しました。





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