雪との仁義なき戦い     2022.1.9

雪かきで死ぬ人も
雪国の日常


熊は近くの山にいるけど、市街地までは滅多に降りてこない。 だけど、雪は容赦なく平等に降り注ぎますね。

雪に対する逃げ場は、根本的に居住地を見直して家を建てる事位しかありません。


こちらに引っ越しして四度目の冬になりましたが、毎年降る雪の量が異なります。 なので、ついつい油断してしまいますね。

また困ったことに、雪は一晩で数十センチも積もります。 50センチも降られた日にはお手上げです。

一日に数回、最低でも3回は雪かきをしないと次の日が大変になります。 家の前の雪かきは自己責任なので、雪かきしないと隣家が困ります。

降雪時には、大体朝6時位から雪かきをする人もいます。 田舎なのでどの家も敷地は広く、雪かきは大変ですね。


除雪機も売っていますが、高いし危険。 事故れば半数近くが死亡事故になります。 基本、雪捨て専用に軽トラのダンプも必要になります。

雪かきは毎日なので、肩や腰がガタガタになります。 痛いからと言って、休む訳にはいきません。 待ったなしの世界なのです。

雪が積もると、長靴で体重をかけるとずぼっとハマり抜けなくなります。 屋根の雪かきで、屋根から落ちて雪にハマったら死にますね、 

窒息します。 


東京で10センチの雪が積もり、大雪警報が出されました。 雪の滅多に降らない地域での10センチは、雪国の50センチ超えに匹敵するとは

思います。 確かに雪国の10センチなんて、屁でもないので色々言われるかも知れませんがそれは違いますね。

ノーマルタイヤの恐怖は相当なもので、ノーマルタイヤ=事故と言っても言い過ぎではない位です。

東京など大都会では、少しの雪でもタイヤチェーンか、もしくは乗らないと決めることですね。 たとえチェーンを巻いても、相手のあることですから

事故の確率は非常に高くなります。 それに、雪慣れしていないのが何よりも怖いです。


当方は引っ越し先の住まいの除雪と、無人の旧屋の二か所の除雪が必要なので大変です。 正直、気が滅入りますね。

旧屋は国道沿いなので、毎日除雪車が除雪し寄せられた雪が壁となります。 この寄せられた雪を崩さないと、車を入れることは出来ません。

居住地の除雪で手一杯なので、なかなか旧屋の除雪には行けないのが実情です。



2022年 1月2日 除雪車の寄せた雪は崩せず。       2021年12月24日 同場所雪かき後。
       
敷地(車庫)に車を入れるには、歩道を除雪した雪と除雪車が除雪した雪を両方処理する必要があります。 

歩道は行政の管理下ですが、狭いところは何もしないので個人でやるしかありません。 よって歩道の雪かきは、近隣住民が行なっています。  

歩道には電柱がせり出してあり、そういう場所はそもそも機械は入れない状況。
       
よくよく考えてみれば可笑しなもので、道路や歩道は行政の管理下。

本来ならば、除雪した雪まで撤去するべきなのですね。

そんなことは出来る訳もなく、住民は自腹や自力で家の前を除雪します。


歩道を除雪した雪は、基本自分ちの雪ではありませんが

自力で自分ちの敷地に積み上げています。 


数日後、歩道を除雪した雪は車庫に積み上げました。

次回は、除雪車が除雪した雪をどかさなければいけません。

こんな作業のために、除雪機を買う人もいるのです。

住民の協力なしには、雪国の行政は回りませんね。

因みに当県の除雪費は10億円、それが底をつき追加で11億円が計上されました。

車道除雪と歩道除雪の両方が、朝7時までに完了されるようになっています。 歩道の除雪は県庁所在地などの大都市ならば歩道も広いですが、

当市のような所では歩道自体が狭くて除雪車は使用できないのも事実です。




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