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自己オーディオシステム年表

 録音機器は回転するメカなので純然たる消耗品である。使っていると必ず不具合が発生する。内部の部品にはゴムも多用され、劣化の原因となる。
経年で劣化するのはコンデンサーが多い。また、ボリュウムもガリがでて使えなくなる。長持ちするのはレコードプレーヤー、チュナーついでアンプである。

 ※スピカーは除いている。中古品購入は近年だが、発売年に記入している。

 歴史  発売年    使用製品名  種類  備考
オーディオの発展期であり、全盛期。
サンスイは飛ぶ鳥を落とす勢いであった。
技術革新が進み、オーディオは定着し発展した。

         
 1965 レコードと
オープンリールテープデッキの時代。

まだまだカセットデッキはレコードの録音には力不足であったが、手軽さとドルビーシステムの採用で本格的にオーディオの機器となって行く。この時代はアンプも含め、全てがディスクリートの時代。コストがかかった製品が多かった。
            
       
ソニーTC-211  オープンリールテープデッキ  
 1968 サウンドSTC-10E  カートリッジ  
  スタックスSR-3  イヤースピーカー  
 1969 サンスイTC-505    チュナープリアンプ  
  サンスイBA-60  メインアンプ   
  ソニーTC-6250 オープンリールテープデッキ   
 1970 テクニクス200C  カートリッジ  
  ソニーTC-9400 オープンリールテープデッキ  
  ソニーTC-1160A  カセットレコーダー  
  ソニーMT-500  TVチュナー  
 1971 ソニーTC-2130A  カセットデッキ  
 1972 ソニーST-5130  チュナー  
フェリクロムテープ発売   1973 テクニクスRS-676U   カセットデッキ  中古品購入 
    ティアックA-2300SR   オープンリールテープデッキ   中古品購入
   1974      
   1975 テクニクスSU-3200   プリメインアンプ   
VHSビデオ発売   1976 ソニーPS-2300A  レコードプレーヤー  
    ソニーTC-K4   カセットデッキ  
    ティアックA-6100Mk2  オープンリールテープデッキ   
ベータマックスビデオ発売   1977 ソニーTC-K5   カセットデッキ   中古品購入
   1978 カセットデッキが飛躍的に向上する。オープンリールテープデッキの時代は終わる。後半 チュナーはシンセザイサー方式になる。
     
ナカミチ 581   カセットデッキ   中古品購入
 カセットウオークマン発売  1979 テクニクスSU-V6    プリメインアンプ  
ミニコンポの普及  1980 トリオ KT-1000  チュナー  中古品購入 
 オーディオ不況・衰退の始まり  1981    
 CD販売開始  1982      
この頃バリコン式チュナーが終了  1983      
 CD搭載のミニコンポが標準となる  1984 ソニーTC-K555ESII  カセットデッキ  
    1982年頃よりオーディオの構造不況が始まる。 
結局CDやミニコンポがオーディオを駆逐してしまう。1985年頃から1990年、オーディオ末期の製品には優れた性能の製品が多い。
       
ソニーPCM-501ES   PCMレコーダー  
  1985  スタックスSR-αPRO  イヤースピーカー   
 アナログレコードの衰退  1986      
CDがLPの売り上げを抜く  1987    
  1988    
  1989 ソニーST-S333ESG チュナー  中古品購入
 オールインワンのミニコンポが主流となる 1990  ソニーTC-K555ESL カセットデッキ     中古品購入
  1991       
MDの発売 1992      ミニディスク
 ソニー最後の
高級カセットデッキ発売
 1995     TC-KA7ES 12万円 

1995年までに 多くのメーカーで、高級カセットデッキの開発製造はは終了する。 CDは思ったほど売れず、ソニーも普及品以外は撤退する。
CDに見切りを付け、SACDを開発するがコストが高く、ソフトも増えず停滞している。開発元のソニーもSACDの高級機は撤退。
長いオーディオの低迷期が訪れる。
   
 Windows98発売 1998        
 SACD販売開始 1999 デジタルオーディオの全盛。SACDの失敗の原因はソフトの価格と機器の普及。パソコンの進化と共に後年、ハイレゾが生まれる。その結果、原音はアナログであることに気づきアナログが見直される。
これがアナログ回帰の元となる。          
     スパーオーディオCD
 メタルテープ生産終了 2001      
 WindowsXP発売        
 ベータマックスビデオ生産終了 2002      
スーパー・ハイ・マテリアルCD発売  2007      高音質CD
 テクニクス一旦終了 2010      
ハイポジテープ生産終了  2011      
MDの生産がほほ終了となる         
 ハイレゾの台頭  2012 デノンDCD-755RE   CDプレーヤー  
    デノンPMA-390RE  プリメインアンプ  
    デノン DCD-SA11  CDプレーヤー  
    デノンPMA-SA11  プリメインアンプ  
    デノンDP-500M  レコードプレーヤー  
    ティアックAD-800   CDカセットデッキ  
WindowsXPサポート終了  2014        
 カセットテープ水面下で復活 2015 オーディオ復活期?。  VUメーターCE20R55E2RD  VUメーター  
 アナログレコード販売増加・復活    ティアックUD-301  USB DAC  
ベータマックステープ生産終了   2016      3月で生産終了

思うに、ソニーは偉大なメーカーであったと思う。常にオーディオの業界をリードしてきたのは間違いがない。
デッキを例にとると、主力は6万円、高級は10万円とはっきり分けて機器を提供。
これは、標準的な世帯の収入に合わせた戦略でありオーディオの普及に貢献したと言える。
ナカミチはほとんどが10万円以上で、マニア嗜好。ソニーはあくまでも大メーカー、一般人をターゲットに拡販してナカミチと競合することはなかった。
これは、当時のソニー・ビクター・パイオニアの御三家の共通した戦略であった。
富裕層は限られており、平均的な住宅のサイズを考えると、数十万を超える単体商品は自己満足と見栄また無駄以外の何物でもない。
数百万を超えるシステムは、オーディオの真の姿ではないと思う。 (勿論欲しいが・・・) 

ソニーが本格的オーディオからほぼ撤退して20年位になる。現在のオーディオのラインアップは数が少なく、当時を知る物には悲しい限りである。


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