東京写真きままなエッセイ   東京写真 きままなエッセイ未来編

宇宙探査機ボイジャーは飛び続ける     2020.6.9


人類の生きた証


無人宇宙探査機ボイジャー1号と2号は1977年に打ち上げられました。 2006年打ち上げ、後発のニューホライズンズも飛んでます。

二機機とも、43年経った今も飛び続けています。  後発のホライズンズも、太陽系を離脱すべく航行中です。

現在はおよそ最長で、220億キロ離れた地点を飛んでいると思われます。 太陽系を離脱し、他の天体に向けて飛行しています。


最も近い恒星は、ケンタウルス座のαA星で4.3光年。これが最も近い星になります。 地球型惑星も最短で、4.2光年。

ボイジャーの速度で行くと、およそ8万年かかります。

8万年経っても、一番近い一つの星や惑星にしか到達しないのです。 恐らくその間、何物にも衝突することなく探査船は飛行していきます。

ボイジャー1号、2号の電池の寿命は2025年と2030年で尽きると言われています。  

その後は、ただ黙々と、人類のメッセージを乗せたまま飛行を続けます。


40億年後、銀河系を離脱した無人探査機は銀河とアンドロメダ銀河の衝突を目の当たりにします。

そして、宇宙の果てまで探査機は飛び続けます。


かつて存在した地球。 そのDNAを持ったボイジャー1号、2号、ニューホライズンズは紛れもない人類の作り上げた痕跡なのです。

銀河系として最も近いものは、おおいぬ座の矮小銀河で2万5千光年。 アンドロメダ銀河までは254万光年あります。



 ボイジャー1号の写した地球。   1990年60億キロの彼方から、地球を写す。 
電源を落とすため、これが最後の写真・・・。(白いドットが地球)
   
 
アンドロメダ銀河。254万光年の彼方。40億年以内に衝突すると言う。 銀河は、2000から4000億個の恒星から成り立っています

   
ボイジャー探査機がアンドロメダを通過するのは、およそ480万年後くらい。

宇宙空間の密度は、とても広いのでただひたすらに進むことでしょう。


人類が創世して、700万年とも言われています。

その多くの期間が、類人猿同様でありました。

現代人のようになったのは、歴史的に非常に短いのです。

これからどの様に人類は進むかわかりませんが、探査機はただひたすらに

時を駆けて行きます。


探査機は、かつてあった地球の、かつてあった人類の

メッセージなのです。



                                                                    ※ 資料:ネットより


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