長木川、鮭の遡上に遭遇する

2017.10.21


何気に橋の上から下を見たら、何やら巨大な魚の影が・・・。 およそ6匹ほど。

良く見ると背中が白く傷つき痛々しい。 バタバタと翻ったら縞々が見えた。 鮭だ!。

産卵のためかここは浅瀬で石が多い。その先は堰があり上るのも大変だろう。 思わず、頑張れ!と感動が胸を打つ。

そんなにしてまで、命を懸けて故郷に帰ってくるなんて・・・、凄すぎる。




  調べたら、

毎年稚魚を放流しているのだそう。

清流の証なのだという。

その数は年々増え10万匹になるそうです。

しかして数年後帰ってくるのは・・・。


今、目の当たりにしているのは、

数年前に放たれた稚魚なのです。

うーっ、4センチが・・・。
   
  大きいものは1メートルを超えているかも

知れません。

横に縞のある、正に銀鱗。

鮭が遡上するのは4年後から6年後

と言われています。

産卵し、

全て産卵後に死亡してしまいます。
 
放流された鮭がどのぐらい戻ってくるかというと、詳しいデータがあります。 秋田県ではここ10年間の平均が0.5から0.6%程です。

放流は秋田県全体でおよそ300万匹程。 当該河川では放流が10万匹ですから、回帰できたのはその0.6%、600匹となります。

当地区から日本海まではおよそ50キロメートルありますから、壮絶な道のりと言えるでしょう。

日本海で回遊し、5~6年の時期を経て故郷を目指すわけです。


鮭の稚魚の放流は市内の市民、小中学生が参加して行われます。彼らが高校生になり社会人として歩みを始めるころ、

鮭たちは故郷に帰ってくるのです。 一人一人が放った数百匹の中の一匹かも知れませんね。

君たちが放った鮭は、こんなにも大きくなったんだよ!

生き物は決して裏切ることはありません。 遡上した鮭は壮絶な最期を迎えます。


あなたの手の元に戻るのです。


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