旅館業は接客業

 
ホテルや旅館は典型的なサービス業であり接客業。
風呂や、食事、部屋よりも大事なことは、サービス(接客)です。

私は、サービス業・接客の営業を職を変えながら45年やってきました。家内も同様です。
ですから、とても接客は気になります。

総じて思うことは、男性がダメ。しかも年配程ダメ。これは、北海道でも東北でも同じでした。
マックに男性の年寄りがあまりいないのが良く分かります。総じて総務の男性がダメ。

北海道の巨大ホテルに行った時のこと。
ホテル前のバス停で降り、重いスーツケースを持って玄関まで移動し始めたのですが、玄関に男性が立っていてこちらをじーっと見ているのに気づきました。数十メートルがらがら引っ張ってきているのに、なんてことない。玄関の前に来るまで一言もない。荷物をどうするでもなし。年配は50代、フロントは若い子だから上司なのかな。呆れたましたよ。宿が、風呂・部屋・食事とも良かっただけに残念でしたね。
接客業で最もいけないパターンです。お客様を自認したら、飛んでくるのが当たり前です。

沢山でも、お客はひとりひとり。どんなに行列を作っても、お客はひとりひとりなんです。それを忘れてはいけません。
巨大ホテルに来る受付の対応はこれにつきます。仕事が忙しくなり手が回らなくなると、笑顔が消えます。言葉もぶっきらぼうになります。
言い方もきつくなります。こういう場合旅行者は、事務的だなと思います。役所のそれです。

でも考えてください、お客は一人ひとり別なんですね。気軽に来る人もあれば、悩みに悩み選んだ人もいるでしょう。
思い出の旅行なのかも知れません。ですから、どんなに大変でも、笑顔を絶やしてはいけません。一生の記念の入り口に立たれた、
大事なお客様と思ってください。その気持ちがあるならば、必ず伝わります。受付の方、貴方が渡すのは部屋の鍵だけですか?。
一期一会の大事な宝を渡してください。笑顔と優しい言葉に勝るサービスはありません。それこそが宝なのです。

掃除をしているおばさんがいたら、こんにちはと声をかけてください。すれちがったら会釈をしてください。
そんな行動が、あなたの泊まる部屋建物を綺麗にするのです。トイレが綺麗なのは、何故なのかわかるでしょう。

食べて帰る時、美味しかったら、美味しかったよって言いましょう。食べ過ぎちゃったと言いましょう。
そんな一言が、励みになる筈です。


昔よく言われました、頭を下げて損することは一つもないと。靴の汚いのは分かるし、お金が落ちてるかも知れない、
首の運動にもなる・・・と。


ある人は言いましたよ、ギブ&テイクって。  そうかも知れない、でも違う。
それでは何も残らない。  どちらかが多くて、初めて何かが残る。
そうじゃありませんか。



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