ピアノ東京写真PLUS ピアノ編

大人がはじめてピアノをやるために その2     2020.3.3


№484


大人がはじめてピアノをやるために必要なこと。 


②難易度に拘ると弾く機会を失う


ピアノは非常に難しい楽器です。 これはもう、とんでもないくらい難しいと言っても言い過ぎではありません。

ピアノをやることは大変結構なことですが、大人・・・はじめてピアノを始める大人には、ほぼエベレスト登山と言っても良いでしょう。

普通に挫折します。 普通に放り投げてしまいます。 普通に一年持ちません。 ですから、生半可な気持ちの人は機材を揃えるだけ無駄になりますので・・・。


それでもやると言うあなた、その気持ちを忘れずに継続できるなら、エベレストのようなピアノも踏破が可能です。 やると決めたら、絶対に諦めずに

続けることが何よりも大事です。 山のような壁に突き当たり、挫折するのはお決まりのようにやって来ます。 しかし、そんな努力をピアノは決して

見捨てることはありません。 安心して練習に励んでください。  さて、ピアノは練習なしには弾くことはできません。 割とマジで、面倒臭い楽器なのです。

しかし大人のピアノは、お子様のように人生に余裕はないのです。 基礎はぶっ飛ばして、楽曲から学ぶのが大人のはじめてピアノです。


ここで、大きな間違いをしないように気を付けて下さい。 簡単な楽譜から始めては、後々大変に苦労します

何故なら簡単な楽譜から基礎は学べないからです。 簡単な楽譜には、アルペジオも串団子も装飾譜もありません。 あったら簡単な楽譜になりません・・・(>_<)。

クラシック音楽の楽譜には、習得する全ての要素が含まれています。 重音あり多重音ありアルペジオありスケールあり、なんでもござれです。

ですから、大人のはじめてピアノは原曲の楽譜で始めて下さい。 弾けなくても構いません、と言うよりも弾けません・・・確約です。


楽譜が読めないとか、色々な問題に関しては過去の記事に詳しく書いてありますので割愛します。

英雄ポロネーズが弾きたいなー、と思ったら原曲の楽譜を用意しましょう、上級レベルの楽譜には必ずあります。 楽譜を見て音符の多さに、ゾッとすると

思います。 一瞬、弾くどころか引いてしまうのではないでしょうか。  この面倒臭い楽譜を、毎日毎日ちまちまと練習するのです。

弾けなくても全く問題ありません。 鍵盤と指で、格闘して下さいね。 出来ないのが当たり前なので、飽きたら他の曲をやります。 それの繰り返しです。

おぼろげにできる程度で、全く大丈夫です。 自分は理解してなくても、実はピアノはしっかりと記憶しています。 それは、うーんとうーんと後で分かります。


まあ、習いに行ったその日に、ピアノ全く初めてで音符も読めませんが英雄ポロネーズ教えてくださいと言ったら、多分無理と言われます。

英雄ポロネーズ弾きこなすのには、10年から15年は普通にかかります。人に聞かせるレベルだと20年とも・・・。

でも、それはやり方なんです。 世の中には色んな努力をして、弾いている人が沢山いるのです。 

セオリーはセオリー、しかしセオリー以外もまたセオリーなのです。 道は一つではないのです。 大人は、端折っていかなければならないのです。 


ゆっくりしていては、棺桶に入ってしまうのです・・・(>_<)。



英雄ポロネーズ ハ長調アレンジ。 こちらも ハ長調アレンジ。
     
こちらは音符の大きな簡易版。    調を変えた簡易版 英雄ポロネーズ。
     
メロデイラインが原曲同様、重音に。 左手は簡易版と変わらず。   原曲 英雄ポロネーズ メロディーラインよりも左手のオクターブが難しい。
     
 
原曲 英雄ポロネーズ 難解かつ難しい導入のページ。

指が届くどうかの、物理的な問題があります。
   
     
英雄ポロネーズが、特別に難しいと言う事はありません。

もっといやらしく難解な曲は山とあります。


本来は、基礎をみっちりやれば何という事のないのが音楽です。

大人には残念ながら、そのような悠長な時間はありません。

出来ない所は出来ないままでも、やった成果はいずれ出てきます。

ですから、完璧に弾こうとすることはしなくても大丈夫です。

面倒臭い曲をあっれこれやっていると、だんだんと出来るようになります。


慌てずに行きましょう。




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