ソニーの中級機はいかに   2010.11.5

いやいや、またわしじゃわい。
一向にソニーが動かんのう。

2010年3月のCP+で中級機の発売予測があった。
年内に発売するとのことで、予定通りα55が出て、レンズも発売された。
しかして、11月だと言うのに、中級機はまだ発売も発表もされていない。なんだかのう。
画素数のアップは予想通りで、1620万画素であった。じつに順当である。
そして、予想通りニコンもこの撮像素子を採用した。
しかし、ニコンはD300の後継機種ではなくD90のモデルチェンジのD7000であった。
つまり、ニコン、ソニー共に動いていない。これは何を意味するのかのう。

むやみに画素数を上げないで、1620万画素で中級機種を構築しようとするのであろうか。
それならば、2000万画素を擁するキヤノンを引き離すことは難しいであろうぞ。

ここで3月発表の参考製品を振り返ってみよう。
カメラショーソニーα
なすカンが見えているから、ボデイは金属製であろう。ペンタ部がやや小さく低いのが気になる。
電子ファインダーだけは止めてもらいたいものだわい。
カメラショーソニーα
この写真では解りにくいが、サイズはα700と同じかやや小さい。
スリムなボデイではない。手振れ補正は従来通り内臓される。
グリップはしっかりしているが、左はやや余裕が少ない。
カメラショーソニーα
ソニーは液晶部分がわりと小さい。なぜ大きくしないのか、使用者の立場をあまり解っていない
ようなところもある。これはミノルタのカメラにも言えることであった。
カメラショーソニーα
高画素、上質なファインダー、高速連写、防塵防湿、
これらが揃わなければ発売は見送った方が賢明であろう。
下克上のデジタル一眼レフに於いては、揺るがないスペックと安定感がなければ、
支持されない時代になってきたと言っても間違いではない。
中級機は使うユーザーが異なる、これは本当である。申し訳ないが初心者を切り捨てる、
そんな覚悟がなければ中級機種とは言い難い。
写真家は物見有山で写真を撮る人ばかりではない。
カメラに命を掛けることもある、それを認識しなければ買えないことだってあるのじゃ。


電子ファインダーが嫌なのは、写真家なら当然だ。ファインダーを覗いたときに。どれだけ感動が維持されるかで、写真が決まると言っても過言ではないからだ。ファインダーには緻密さと繊細さが要求されるのだ。
どうでもよいのであれば、レンズを云々言う資格なぞないことになる。
ニコンD300は素晴らしいカメラであるが、D7000も文句の付けようがないカメラに仕上がっている。

ソニーはいま少し気合を入れて、なぜそれらのカメラが支持されるのかよくよく考える必要があるであろう。
間違いなく、ソニーファンはαを待っている。
そのことはとても大切なことである。ソニーがデジタル一眼レフでトップに躍り出る日を、皆待っているのだ。
夢ではない。
なあそうじゃろう、世界のソニーはいつだってトップであったろう。



                       




つづく。

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